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お客様インタビュー

大阪市内を中心に、注文住宅の設計・施工や戸建てリフォームなどを手掛ける。2024年2月に新規事業として、長年にわたり建築現場に携わってきた一級建築士が考案した建築現場管理アプリ「inhand」をリリース。
注文住宅の設計、施工を行う株式会社ウィズ建築設計。同社は2023年2月に建築現場のコミュニケーションロスを防ぐデジタルプロダクト「inhand」を開発しました。
アナログな慣習が多く残る建築現場。「inhand」は、そんな現場の人でも使いやすく、図面をコミュニケーションのプラットフォームとした、これまでにないWebサービスです。
「inhand」を立ち上げたのは、ウィズ建築設計代表の松井隆幸さん。普段は一級建築士として建築現場に関わる松井さんは、なぜアプリ開発に乗り出したのでしょうか。また、そのパートナーとしてエルボーズを選んだ理由とは――。

大阪市内を中心に、注文住宅の設計や施工をする会社です。2023年からは、建築現場管理アプリ「inhand」の開発・運用も行っています。
建築現場を管理・指示する側と、現場で作業をする大工さんなどの技術職の間でコミュニケーションを取れるアプリです。
これまでは注文住宅の図面に変更があった場合、電話やFAX、書面などで建築事務所と現場がやり取りをしていました。「inhand」を使えば、やり取りを一括管理できるうえ、リアルタイムで図面や進捗の共有ができるため、コミュニケーションコストを大幅に削減できます。
長年建築現場に携わる中で、「この業界の古い慣習をなんとかしたい」と思っていたためです。
建築現場では、多くの図面を確認しながら施工を行います。一軒家の場合、その数は少なくても100枚以上になります。さらに注文住宅の場合は、お客様の要望で図面を変更することもしばしばあるんです。

そのたびに建築士が図面を書き換えて現場に共有するのですが、これまでのアナログなやり方では、どんなに気を付けても“ヌケモレ”が発生してしまいます。例えば修正した図面をFAXで現場に送っても、FAXの紙が詰まっていたりほかの書類に紛れ込んだりしたら、作業現場の大工さんには届きません。
また実際の現場では、図面だけでは判断できないことも数多く発生します。その都度電話やLINEで確認を取りますが、やりとりが一括管理されていないため、人によって認識が異なることがあります。そうなると、“言った言わない”のトラブルが頻繁に起こるだけでなく、注文住宅にもかかわらずお客様の希望に沿った施工になっていない、という事故が発生することも。
図面の共有と現場間のコミュニケーションを一括管理できれば、建築現場の作業は格段にスムーズになります。しかし、現状これらを満たすサービスはありませんでした。であれば自分たちで作ろうと思い、「inhand」の開発を本格的に検討し始めました。
とはいえ、私は家を建てる知識はあっても、Webやアプリの知識はありません。そこで、一緒にサービスを作ってくれるパートナー探しから始めたのです。

エルボーズなら、きれい事抜きで現実的にやりたいことを形にしてくれそうだと思えたからです。手放しで「何でもできます」と言うのではなく、予算や人員、開発期間などの制限に照らし合わせ、最善と思える提案をしてくれました。
私の建築事務所には、家づくりを検討しているお客様からさまざまなご相談をいただきます。その中には、専門家からすると実現が難しい希望もある。「理想どおりにします」と言えば、受注は増えるかもしれません。でもきれい事や理想論だけでは、お客様の不利益になる可能性もあります。
家づくりとWeb開発。ジャンルは異なりますが、いくつかの開発会社とお話をする中で、一番私たちと考えが近いと感じたのがエルボーズでした。
はい。開発の素人の私には作りたいアプリのイメージはあってもうまく言葉で伝えられなかったり、実現可能性を度外視した希望を伝えたりしたことも多かったはず。でも、いつもエルボーズは意図を汲み取ってくれて。
「優先順位を考えたら、今はこの機能を付けるのは後でもいいのではないか」など、私にもわかるよう具体的に提案してくれました。
またエルボーズは建築業界のアナログな慣習をインプットしたうえで、最適な提案をしてくれました。IT業界の方々にはなじみのない文化も多いにもかかわらず、そのキャッチアップ力の高さには驚きましたね。
必要な人員を機械的にアサインするのではなく、さまざまな切り口からそのプロダクトに最適な人たちでチームを作る。
だから業界が異なってもスムーズにコミュニケーションが取れ、開発もスピーディに進められたのですね。多くのPdMやエンジニアが所属しているエルボーズだからこそできることだと思います。

エルボーズは丁寧に開発内容や進捗状況を共有してくれたため、安心して頼れました。専門用語を使わず、素人でもわかるように説明してくれたことも良かったです。
私は基本的に、「餅は餅屋」だと思っています。建築現場でもできることなら、お客様の意見をすべて汲みたい。しかし、知識や経験に基づいていない希望にすべて応えると想定以上に時間や工数がかかり、結果的にお客様に迷惑をかけてしまいます。
だから素人と自覚しているシステム開発を、エルボーズのような信頼できるパートナーに任せられて幸運でした。
窓口となるPdMが信頼できる方だったから、という理由が大きいかもしれません。
PdMとしてのスキルや経験が申し分ないのはもちろん、業界理解の速さやできないことは「できない」という誠実さ。それだけでなく、限られたリソースの中で「できる」に近づけようとしてくれる熱意や素人でもわかるような情報共有など、頼もしい理由を挙げればきりがありません。
人対人のやりとりなので、時にはすれ違うこともありました。でもそんなときこそ、丁寧に誠実にフォローしてくれる。開発が進めば進むほど、「この人に任せておけば安心だ」という気持ちが強くなっていきました。
形式上は企業対企業のやりとりですが、エルボーズとは人と人としてコミュニケーションが取れたと感じています。
それで言うと、エルボーズはレスポンスも早いですよね。すぐに回答ができないときには、その理由を添えたうえで時間がかかることを教えてくれます。
そのほかにも、開発の進捗管理をしているスプレッドシートを、クライアントである私たちにも公開してくれるなど、さまざまな側面から安心感を与えてくれました。
同じチームのメンバーとして私たちと接して、「inhand」を自社プロダクトのように大切に考えてくれるから、なせる技ですよね。

まだまだやりたいことはありつつも、ほぼイメージ通りの完成度の高さです。現在は、ウィズ建築設計社内で「inhand」のテスト版を運用しています。ある程度改善の方向性が見えたら、再びエルボーズと開発チームを組んでアップデートしていく予定です。
この方針はエルボーズから「inhandのような新規事業の場合、まずは小規模な仮説検証と改善を繰り返すほうが低コストかつ効率的にプロダクトをブラッシュアップできる」と提案してもらったものです。
「開発したら終わり」ではなく、同じチームとしてリリース後のことまで考えてくれる姿勢がうれしかったですね。
いずれは「inhand」を世界に広めていきたいです。言語や文化は違っても、建築に図面を使うことは世界共通です。
日本の建築現場と同様の課題を抱えているところは世界中にあると考えています。そのためにも、まずは仮説検証を進め、どんどんアップデートしていきたいですね。
エルボーズ社内でも「inhand」リリース前にテスト運用しましたが、松井さんはウィズ建築設計社内でも自主的に試験運用を進めてくださいました。その結果、IT業界の私たちにとっては当たり前の仕様でも、PCやスマートフォンを使い慣れていない方からすると「使いにくい」と感じる場合があるとわかりました。
「inhand」は、建設業界のアナログな慣習を緩和するために開発されたアプリです。浸透させるためには、IT機器を使い慣れていない方々にこそ「使いやすい」と思っていただく必要がある。松井さんとチームを組んだことで、その重要性に気付けました。お客様とのやりとりを通じて、エルボーズもさらにアップデートしていきます。